CONTACT
This is manga artist
Takafumi Adachi's Blog Page. e-mail: a-taka-webmaster■outlook.jp お仕事の依頼もこちらまで。 my homepage> HP カテゴリ
ライフログ
検索
以前の記事
外部リンク
記事ランキング
ブログジャンル
|
(I have watched the ballet "Alice's Adventures In Wonderland" in Tokyo) 5日に英国ロイヤルバレエ団「不思議の国のアリス」を観てきました。 (写真はゲネプロのもの。この日は昼夜2回公演を観てきました) 生まれてまだ間もないこの野心的なこの作品は、存在するだけで素晴らしい。 …ロイヤルは、おそらくロイヤルにしかできないであろうこの困難な演目を、見事に舞台上に解釈して我々にみせてくれました。 本来言葉で紡がれるアリスの世界を、台詞の無いバレエで表現する。 一見不可能な挑戦----しかし、実は、それこそが良いのです。ダンスという一種の非日常の動きが、舞台装置と融合して、見事にアリスの物語世界を現実に召喚する。非現実体験を可能にせしめる----これこそバレエの勝利、といえるでしょう。 とはいえ2011年度版のDVDを見ると、やはり全体的にどうしてもまだ荒削りで、バレエらしいバレエの印象が薄く(正確には「高度な技術で踊っているのだが、印象に深く刻まれない」)、物語のシチュエーションを追いかけるばかりに、仮装劇の趣がより強くなっていました。 しかし、2013年の今回の公演でそれは完全に払拭されました。 大幅な改変では無く、僕の仕事で喩えるなら「ネームを直した」感じに似ています。第一幕のテンポが良くなり、振り付けもぐっと魅力的になり、ジャックの出番が増えたことで「アリスとジャック」という物語の軸がしっかりと見えて、パドドゥも引き立ち、第三幕の爽快なダンスシーンへと観客の心を運んでくれました。 ひとつのバレエ作品として誕生したんだな、と思いました。 まだまだ完成とは言えないでしょうが、誇るべき作品になったことは確かです。そして、これからいくつもの(バージョンという意味で)アリスが生まれていくのかと思うと、楽しみでなりません。 ・・・ それにしても、友人のマクレイのタップの素晴らしいこと!いやいや、彼の本気はさらにこんなもんじゃないのですが、少なくともマクレイを前提として作られたマッドハッター、生で見れて大感激ですよ。 今後のことを考えると、別キャストの際の演出プランを用意した方がいいんじゃないかと、つい余計なことまで考えてしまいました(タップの音が場のリズムを作るシーンがあるのでわりと深刻な問題だと思います)。別日にジャックを演じたマックレイがまた素晴らしかったそうですから、よけいに。 本作はマッドハッター、ハートの女王、そしてかわいいハリネズミたちが特に印象に残ります。連日見たスタッフによると、女王はキャストが変わってもある程度充分通用するようで、キャラとしての完成度が高さを感じました。 音楽もアクロバットに近い難度の高さだったと思います。東京シティフィルの皆さん、本当にお疲れ様でした! (7/9誤字脱字修正) あと、僕とマクレイのバレエ漫画が載る「ダンシン」の創刊予告チラシが配られたのもこの会場です。夜にはHPも更新され、事実上の発表となりました。 チラシの捌け具合もとても良く、マクレイ本人が登場するかなり風変わりな作品ですので、観客の皆さんには相当印象深かったようです。
by takafumi_adachi
| 2013-07-08 23:10
|
ファン申請 |
||